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2024年5月10日 更新 印刷用ページ印刷用ページを開く
令和6年度 村長日誌抄

令和6年5月



ミズバショウの群生



4月21日朝6時から、寒い中、たくさんの村民の皆さんのご協力によって、道路沿いをきれいにしていただきました。



ある集落は、全部の世帯から清掃活動に参加をしていただいたことをお聞きしました。



住民の郷土を大切に思う「郷土愛」に深く感謝を申し上げます。



役場職員の人数は少なかったのですが、少数精鋭で、秋田峠トンネルや上仏社の阿仁前田との峠付近の清掃をやらせていただきました。



今年は、どうしたものか捨てられているものが、たいへんに多くて、拾いがいがありました。



そんな時、道路斜面の下を流れる沢に、白い大きな花が群生していました。



今日のご褒美は、ミズバショウからの心洗われる励ましでした。



私の場合、若い頃、あまり良いことをしていないこともあって、その埋め合わせみたいなことを今、やらせていただいております。



今後もボランティア活動をやらせていただけることを幸せに思っております。





子どもの教科書



江戸時代に寺子屋などで、子ども達の教科書として「実語教」が用いられていたそうです。



平安時代末期から明治初期にかけて、庶民の教訓をまとめた教科書だと言います。



最初に書かれているのが、



山高きが、故(ゆえ)に貴(たっと)からず



樹(き)有(あ)るを以(もっ)て、貴(たっと)しとす



山高故不貴 以有樹為貴



山は、ただ高いから尊いのではない。



木が茂っているからこそ尊いのである。



人学ばざれば智なし



智なきを愚人とす



人不学無智 無智為愚人



人も学ばなければ知恵をもてない。



知恵のない人は、愚人だ。



江戸時代の子どもたちは、寺子屋でこれらのことを学んでいたといいます。



山に木が生えているからこそ、豪雨の時も災害が起きづらくなり、乾季の時もきれいな水を川に流し続け、人が生きていくためのきれいな空気を作ってくれていることを教えていたのです。



実語教は、村の将来や子どものために、私たちに山林の整備や生き方を教えてくれていたのかもしれません。





     年度初めの訓示





令和6年4月



新年度の事業が決定



3月の定例議会において、村の施政方針を述べさせていただき、新年度事業を説明させていただきました。



議会からは、たくさんの提言やご指導をいただき、全議案を採択していただきました。



ソフト事業としては、村民や商店、事業者に活用され、経済効果の極めて高いプレミアム商品券3千6百万円分の発行や、住宅を建築した場合に2百万円と不動産取得税分の補助や、小沢田にゆかりのある伊藤永之介の農村文学の歴史的背景を学ぶ資料の展示や映画観賞会などを開催いたします。



また、診療所については、土曜日の診療を開始し、子どもや働いている方が受診しやすいようにします。



ハード事業としては、村の木を活用し、屋根には太陽光パネルで発電した電気をコアニテイーで使用する、村営アパートの建設により定住促進を図ってまいります。



また、水力発電可能性調査結果による水力発電と災害防止などのため、2つ目のダム建設を検討してまいります。



「情けは人の為ならず」



「情けは人の為ならず」ということわざがあります。



情けは、遠い将来、忘れたころに自分のためになるようです。



情けは、人の為にさせていただくもの、それとも厳しく突き放すことが当てはまるのかは、時と場合によるのかもしれません。



人の為にする場合は、人の為にさせていただくのですから、お礼の言葉も見返りも求めないで、行動することだと思っておりますが、なかなかそのようにはいかないのが、人情なのかもしれません。



突き放す場合は、厳しい現実の中で、将来を見越すこととなり、辛いものとなるのではないでしょうか。



また、利他と自他の心については、タライの水を自分の方に手で引き寄せてもタライの中で水は回って、向こうの方に行ってしまいます。



相手の為に水を手で押してやると水は、回って、自分のところに帰って来ることを稲盛和夫さんは、書いておられました。



利他の心で、熱意を持って、道徳を重んじて、社会に貢献すれば、将来、私たちは、幸福になれると信じております。







上小阿仁中学校卒業式でのあいさつ


本文終わり
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