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2021年7月1日 更新 印刷用ページ印刷用ページを開く
令和2年度 村長日誌抄

 

令和3年3月

 

卒園や卒業式

 

子どもたちが、これまでの学び舍をあとにしました。

子供たちにも先生にとっても淋しく、悲しく、そして、うれしく希望を新たにする厳かな儀式です。

出席してびっくりしたのは、保育園も小中学校も来寶が三人だけでし た。

新型コロナウィルス感染症の対応で、お祝いをしたい人達が参加できない現実を目の当たりにしました。

子供たちはこれまで学んだ足跡を保育園ではスラィドで、小学校ではよびかけ「明日への旅立ち」で、中学校では「巣立ちの言葉」の中で振り返りました。

涙する園児や生徒、先生たちを見ることとなりました。

私も立派な子供たちを涙ぐみながら見送らせていただきました。

こころ清らかに感受性豊かに育てていただいたと感謝の気持ちでいっばいになりました。

中学生はまだ15歳なのに、自分の将来を見据えて、一歩踏み出しました。

この子供たちがいろんな体験をし、勉強をして、上小阿仁村の内外から村を支える人材になってほしい、できれば村に戻ってきて、直接背負ってくれることを期待しております。

 


        かみこあに保育園卒園式

 

東京農大との連携協定

 

村の基幹産業である農林業を推進するため、東京農業大学との包括連携協定を3月23日付けで締結しました。

大学で学長との調印を予定しておりましたが、新型コロナウィルスの感染予防のため、文書でのやり取りになりました。

農林業等の技術開発や研究、人材育成、交流等に関して、相互に連携して協力していくものです。

これまで、当大学を卒業された秋 田県庁OBの宮崎一彦さんや、日本機械工業株式会社会長の伊藤暢さんなどたくさんの方々のご尽力によって、厳しい審査を乗り越えて、調印の運びとなりました。

昨年は、大潟村が提携しており、大潟村が主に農業、上小阿仁村が、山林を活用した林業の部門で指導を仰ぐことになりそうです。

合わせて、醸造部門での農産加工や村有林の実験圃場としての活用、そして動植物の調査研究の場としても、これまで以上に交流が盛んとな ることを期待しております。

将来的には、上小阿仁キャンパスができることを顧っています。

 

小学校卒業式 祝辞 

 

日、一日と春を感じる季節になりました。

今日、この良き日に、晴れて上小阿仁小学校を卒業する皆さん、ご卒業おめでとうございます。

卒業生の皆さんは、この6年間で様々な経験をし、知識を積み重ねて、心も体もすっかり大きく成長されました。

それは、皆さんの大変な努力ももちろんですが、合わせて、今日まで見守り、導いてくださった保護者の方々や諸先生方、地域の皆さんのおかげです。

さて、みなさんは、なぜ、勉強をするのでしょうか?

論語のことを書いている本の中で、「勉強すれば、頭の中が柔らかくなり、何でも考えられるようになる」と書いておりました。

勉強するのは、いろんな考え方や見方ができるようにするためだというのです。

例えば、ゾウを始めってみる人が、ゾウを一方向からだけ見た場合、本当のゾウの姿はわからない。

後ろからだけ見てもシッポと大きなお尻だけの動物になってしまい、鼻の長いことを知らない。

横から、上から、そして、離れて見て本当の姿がわかるのです。

勉強することとは、たくさんのものをいろんな方向から見て「こんなふうに考えることもできる」ということを学ぶことであると書いてありました。

6年間で身体も大きくなって、本当にたのもしくなりました。

みなさんは、中学生になります。

いろんなことにチャレンジして、新しい毎日を自分で創り上げて下さい。

村は、勉強したい人や自分の能力を伸ばしたい人、努力をする人を応援しています。

卒業生のみなさんが元気で、そして、心豊かに成長されますことをお祈りして、お祝いのことばといたします。

 

 

中学校卒業式 祝辞  

                 

やわらかな春の日差しに、新しい季節の訪れを感じるこの良き日に、晴れて卒業の日を迎えられた皆さんに、心からお祝いを申し上げます。

また、皆さんの健やかな成長を願い、これまで深い思いやりで教え導いてこられました保護者の皆さんや先生方、そして、機会あるごとにご支援いただき、ともに活動してくださった地域の皆様に深く敬意を表します。

皆さんが新たな一歩を踏み出そうとしている社会は、日進月歩の技術革新によって、めまぐるしく変化をしていきます。

そんな中で、世界中で猛威を振るっている新型コロナウィルスの対応に、誰もが苦慮しております。

万が一、感染した場合、高齢者の方や体の弱い方は、重症化し、無症状の方でも後遺症に苦しむとのことです。

皆さんには、自分と周りの人達を守っていただきたいと思います。

 

さて、皆さんは、お手伝いをした時、お小遣いなどの見返りを求めますか?

また、ボランティア活動をしたことがありますか?

本当のボランティア活動とは、お金や物をもらわないそうです。

そして、お礼のことばも求めないというのです。

ボランティア活動をした時、「してあげた」と思うことや「ありがとう」のお礼のことばを期待してはいけないそうです。

何かをしてもらって、お礼を言うのは、普通のことですが、ボランティア活動をする側としては、それを求めてはいけないそうです。

ボランティア活動をする人は、「してあげる」のではなく、「無償で、させていただく」となるのです。

これだと自分へのご褒美が何もなくなってしまいますが、自己満足と健康が与えられるそうです。

「こころの健康が与えられるのです。」

人生において、大切なことは、夢を持って、日々、将来のために努力をすることだと思います。

村は、勉強したい人、自分の能力を伸ばしたい人、努力をする人を応援しております。

皆さんは、それぞれたくさんの可能性と才能を持っています。

これから、その可能性と才能を発見し伸ばしていただくことを期待して、お祝いのことばといたします。

 

 

令和3年2月

 

堀井副知事が来村

 

秋田県新型コロナウイルス感染症ワクチン接種支援本部長の堀井啓一副知事が来庁され、接種体制の対応について、協議させていただきました。

4月からのワクチン接種に向けて、全庁的な取り組みとして、惠比原副村長をリーダーにしたプロジェクトチームを設置しました。

集団接種の場所を生涯学習センターとして、送迎バスを運行することとしております。

また、村民からの問い合わせに対応するために、専用窓口を設置して、予約の受け付けや各種の電話相談などに対応することとしております。

高齢の人や体の弱い人にとっては、コロナウィルスの感染は、最悪の状況を招く恐れがあります。

予防を徹底して、村民が健康で快適な生活ができるように、県のご協力を得ながら全村民の方々に接種していただけるように職員一丸となって対応してまいりますので、ご協力とご指導をお願いするものです。

 

笑顔の効果

 

たくさんの方から、いろんな本を紹介されます。

毎年、刊行されている「抜萃のつづり」もその一冊です。

この小冊子は、小沢田の小林義弘先輩からのものです。

紹介されてからは、役場にも株式会社熊平製作所から、贈呈していただいております。

毎年、読ませていただいておりますが、笑いの効用、笑顔の効果について、①ストレスを解消する。②メンタルを整える。③免疫力を高める。④若さを保つことが書いてありました。

笑顔によって、若さを保つホルモンが分泌されるというのです。

笑うと顔のシワが増えると言っている人は、若い人だと思いますが、シワをつくらない程度に微笑むこともありかもしれません。

笑顔をきっかけに、場が和み、身体の余分な力が抜けると言います。

メンタルなスポーツであるグランドゴルフなどには、適しているのかもしれません。

そして、興味深いのが、作り笑いでも、やっているうちに本当に愉快な気持ちになり、周囲の人に伝染し、それが、自分にもどってきて本当の笑顔になるというのです。

お金をかけないで、周囲の人を楽しくさせて、若さを維持でき、自分も周囲の人も健康になれるのです。

私にできるかなあ。フフ、フ。

 


           堀井副知事の来訪

 

令和3年1月

  

コロナワクチンの接種

 

新型コロナウイルス感染症がまたたく間に全世界に広まってから、一年になります。  

一時、収束するように見えて、経済回復も期待されましたが、再び感染が拡大し、さらには、変異したウイルスも出てきてしまいました。  

高齢の人や体の弱い人にとっては、感染は、死を意味します。

予防をして、最悪の状況を回避しなければなりません。  

村からの経済的支援としては、村民一人に2万円の給付金や事業融資の無利子の支援などで対応することとしております。  

ここにきて、やっと、待ちに待ったコロナワクチンの接種ができそうです。  

全村民に接種するための準備をしております。  

先ずは、約1000人分のワクチンを65歳以上の方々から順番に、接種することとしております。  

このワクチンは、超低温で保存しておりますが、ワクチンによっては解凍すると5日以内に接種しなければならないとのことです。  

5日間で、1000人に接種をしなければなりません。  

医者、看護師、そして、場所や移動手段の確保を検討しております。  

村民の健康と命を守るために、全職員で全力をつくします。  

村民のみなさんのご指導、ご協力で一緒に、この難局を乗り越えます。  

 

人様の役に立つこと  

 

ずいぶん前に読んだ本の中に、國本桂史さんが「苦労からは、金をだしてでも逃げろ」と書いていたのを思い出しました。  

一般的には、若いうちは、金を出しても苦労しなさいというのがあります。

しかし、この本は、書き方が違っていました。

自分の仕事を苦労と思うから苦労になるというのです。

仕事を心から楽しんでいれば苦労にならないというのです。

「好きこそものの上手なれ」ということにも通じるのかもしれません。  

そして、 簡単に売れるものを創るな。本物を創れ。本当に人様の役に立つものを創りなさい。瞬間、瞬間に常に全力を注ぎなさい。50%の力を10時間使うよりも100%の力を5秒使え。とも書いていました。  

限りある人生の中で、考える力を最大限に発揮しなければ、楽しい人生は送れないということだったと思います。

 


    上小阿仁村農業再生協議会総会であいさつ

 

 

令和2年12月

 

江戸時代の寺子屋  

 

実語教というものがあります。  

平安時代に作られ、江戸時代の寺子屋で使われていた庶民の教訓を集めた教科書です。  

当時、ほとんどの人が教育を受けていました。  

武士は、武士になるための、 商人は商人になるための教育をうけていました。  

当時、日本に来たアメリカのペリーは、日本の教育について、感心し、脅威に感じていたとのことです。  

ペリーが、アメリカに帰る時、吉田松陰は、西洋の進んだ技術を学ぶために、密航を企てます。  

しかし、ペリーは日本と和親条約を結んだばかりの幕府を裏切ることができずに、吉田松陰を帰してしまいます。  

この時、ペリーは、「命をかけてまでの日本人の激しい知識欲に日本の将来は、何と希望に満ちていることだろう。」と言ったと伝えられています。  

松陰は、自首して牢屋に入りますが、その後、松下村塾の先生となり、身分の差にこだわらず、町人や農民にも学問を教えました。  

塾生には、初代の内閣総理大臣の伊藤博文や山縣有朋、高杉晋作などがいました。  

もう一度、道徳について、考える時が来ているのでは、ないでしょうか。

 

身近な偉人たち  

 

若い時、仕事の関係で、お会いする機会は何回もあったのに親しくお話ができなかった人たちがおります。  

宴席での会合でお会いすることもたびたびでした。  

私みたいなものが、その場にいること自体が普通ではありませんでした。  

今その人たちの著書を読ませていただいております。  

一人は、元秋田県議会議員の北林照助先生です。  

先生からは、大館能代空港建設計画や秋田県の人口推計について、詳しく説明を受けたことがありました。  

鷹巣阿仁部の計画策定にかかわっておりましたが、先生の力は、絶大でした。  

先生は著書の中で、計画の根幹をなす人口問題については、人口研究者レベルの正確なデータで、将来人口を正確に予想しておりました。  

そして、もう一人は、旧合川町町長の畠山義郎先生です。  

当時は、情けないことに先生が著名な作家であることを知らなかったのです。  

今、畠山先生のエッセイからは、心のやさしさを原点に行政に携わっていたことを教えられます。  

もっと早く先生方の著書を知ることができていれば、若さに任せて積極的にお話をさせてもらえたのではないかと思っています。

そして、著書の内容以外のことも御教授ねがいたかったです。 もうこの世の人でないことを悔やんでいるひとりです。  

 


 国土交通省道路局長が自動運転の視察に来訪されました

 

 

令和2年11月

 

 

楽をしてできるもの

 

アメリカのケネデイ元大統領の就任演説で、「国が国民に何をしてくれるのかではなく、国のために国民が、何ができるかを問うてほしい」という名言があります。

そして「私がなぜその課題に取り組むのかといえば、たやすいからではない。困難だからこそ取り組むのだ」というのです。

難しいからこそやるのであって、簡単であればだれでもできるのです。

また、簡単にできてしまうものは、すぐにだめになってしまうと考えています。

村の施策も同じではないでしょうか。

 

自然エネルギー

 

水は、生命の源です。

水がなければ、生きていけません。小阿仁川の上流には、萩形ダムがあります。ダム直下に発電所が建設され、平成二十六年から稼働しています。これにより、小阿仁川にコンスタントに水が流れるようになりました。

昔、南沢集落の上流の大錠地区に水力発電所があり、発電をしておりました。 八木沢集落からトンネルの中を水が流れておりました。

これらを再利用することで、村の電気を確保することができないだろうか。  

村にしかないものや村にたくさんあるものを利活用することが、村を豊かにすることにつながるとともに、持続可能な社会をつくると思っております。

 

 

うれしいこと  

 

いろんな方から、本を紹介されます。時には、送られてきます。本当にありがたいことです。  

久しぶりに渡辺和子さんの本を読みました。  

自分がされてうれしかったことは、ほかの人にもしなさいと言っています。  

そして、自分が人からしてもらいたいことは、人にしてあげなさいと言うのです。  

逆に、自分が人からされて辛いことは、人にしないようにとのことです。  

いつもながら、考えさせられます。  

また、夫婦円満の秘訣も書いてありました。  

会話の中で、「疲れた」と言って帰った時に「疲れたの」と言うそうです。    

「寒かった」と言った時は、「寒かったの」と言うのだそうです。  

「私だって疲れています」とか「冬だから寒いのは当然だ」と言うと喧嘩になるとのことです。  

「の」をつけることが円満の秘訣とのことです。

 


          初登庁の様子

 

 

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