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2024年3月6日 更新 印刷用ページ印刷用ページを開く
令和6年度施政方針

最初に、今年の元日に石川県で起きた震度7の大地震によって、想像を絶する災害が起きております。



たくさんの人が亡くなり、たくさんの人がケガをし、たくさんの人が寒い中、トイレや水、食べ物に不自由する避難生活をされております。



心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。



上小阿仁村も2年連続で豪雨に見舞われ、床上浸水や道路、農地、山林に甚大な被害を受けました。



そんな時、たくさんの方々から災害復旧に向けて、ボランテイア活動やお見舞金をいただき村民は助けられました。



村も微力ながら、大地震で被災された方々を支援させていただきたいと存じます。



避難者の受け入れや救援物資、義援金の対応をさせていただきたいと思っております。



なお、いち早く、上小阿仁村の方々も個人で、そして、匿名や会社、集落会などが、お見舞金の提供をしていただいていることを誇らしく思っております。



村も役場や生涯学習センターなどの窓口に募金箱を設置して、村民の気持ちをお届けしたいと募金活動をさせていただいております。



金額は別として、上小阿仁村民の気持ちが被災者の方々に届くことを願っております。



ご協力をよろしくお願い申し上げます。







      総務課窓口の募金箱





日本や上小阿仁村は、毎年、人口が減少しておりますが、人口が少ない分、一人ひとりの事業対応は、濃厚で早いと自負しております。



村にたくさんあるものや村にしかないものを利活用し、村の良いところを伸ばして、村の将来をより良いものにする施策を計画的に着実に、村民と一緒に進めることで、村民が「健康で安心して生活できる村」にして行くものです。



今、世界の人達が快適な生活をするために、電気は欠かせないものとなっております。



電気は、そのほとんどを化石エネルギー(石油や石炭、天然ガスなど)に頼っております。



しかし、化石エネルギーは、二酸化炭素を増やし続けます。



世界全体の二酸化炭素の増加は、地球温暖化を招き、大型台風や豪雨をはじめとした異常気象につながり、自然災害の要因と考えられております。



毎年、各地で豪雨による災害が発生して、たくさんの人が亡くなり、ケガをし、家屋が流され、道路や農地が被害を受けております。



災害の要因となっている二酸化炭素を削減するには、石油や石炭などの化石エネルギーを太陽光や水力発電、バイオマス発電などの自然エネルギーに代えることだと思っております。



そして、森林による二酸化炭素の吸収によって、二酸化炭素を削減することだと思っております。



もしかすると最近の災害は、山林の手入れと伐採後の植林がされなくなったことによるものではないかと懸念しております。



そして、村の豪雨災害を予防するものとして、ダムの整備があります。



ダムの整備によって、豪雨の際の河川の水の放流量を調節することが可能となり、小阿仁川や米代川の洪水を防ぐことができます。



最近、特に正確になった天気予報によって、降雨の場所によって、時間差での放流などで河川災害を防ぐことができると思っております。



合わせて、流域住民に、命の水ときれいで安定的な水を供給し、水力発電などにも利活用することで、地球温暖化防止に貢献していくものです。



村には、このように世界に貢献できる山林や水などの自然資源があります。



 





令和5年7月の豪雨災害では広範囲にわたり浸水しました



村には、毎年、見直しをして、事業実施している総合計画があります。



この計画の基本的な考え方は



・健康長寿

・教育の充実

・雇用の拡大 



であります。



この3つについて、重層的に連携を取りながら、住民サイドの目線と立場に立って、総合的に推進していくものです。



健康長寿については、病気にならない、要介護にならないための予防事業を推進していくものです。



このため、村民の特定健診や予防接種等による病気の予防と早期発見、早期治療を推進してまいります。



肉体的精神的な健康増進のためには、自らが活動することです。



活動しやすくするため、公共施設をより利用しやすくして、健康増進につなげているものです。



教育については、秋田県の教育レベルは全国トップクラスにあり、村は、秋田県でも上位に位置しております。



村の教育環境や教育レベルが他地域よりも優れていることもPRしながら、1学年10人のクラスメートを目標にして、子育て支援をしてまいります。



村の自慢は、子供たちです。



少数精鋭で他地域に挑戦していくものです。



そのための子育てや教育環境を他地域では享受できない最高のものにしてまいります。



雇用の拡大については、山林整備や水力発電の復活による化石エネルギーから自然エネルギーへの転換に向けて、村に眠っているたくさんの資源による既存事業の見直しや新しい事業によって、産業おこしをしてまいります。



事業は、民間でできることは、民間にお願いし、行政は、側面から民間の支援をすることだと思っております。



そして、民間に大いに儲けていただき、最初に、従業員の賃金を上げていただき、社会貢献をすることで、再び、事業者に利益が還元されると思っております。



戻ってきた利益を今度は、設備投資に活用していただくことによって、村の産業経済は良好なものになると信じております。



村の新年度予算については、国の経済施策である脱炭素と経済成長、子育て支援、地方が支える農林業の基幹産業の発展支援を念頭に事業推進してまいります。



主なものとしては、令和5年度に実施設計を策定して、継続事業となっておりますアパートの建設があります。



事業所に通勤する人や高齢者の方の住居について、一人で住むには、公営住宅や空き家の改修したものは、部屋数が多く広すぎるとのことで、既存の村のアパートが空室になるのを待っている状況となっております。



このような要望に応えるために、若者と高齢者のためのアパートの建設を村有林で間伐したスギ材を活用し、屋根には太陽光パネルを設置し、発電した電気をコアニテイーで使用する計画としております。



また、若者や高齢者の住居の整備と合わせて、交通手段を持たない交通弱者救済のための交通体系の一元化事業と民間の定期バスの廃止に伴う対策として、一般住民も乗車できるスクールバスの運行を計画しております。



そして、2年連続による災害によって、村民の皆さんに大変なご心配とご不便をおかけした災害の反省から、災害の予防事業と災害が起きた場合の対策について、検討しております。



ソフト事業については、萬巒郷との親善交流や民間の旅館事業、住宅新築者、プレミアム商品券などの支援予算を計上しております。







   昨年、台湾萬巒郷との交流が再開しました



ハードについては、生活環境整備のための道路や河川、山林、住環境、教育環境の整備などを実施することとしております。



なお、将来的には、道路や橋を含む公共施設の維持管理や診療所、若者や高齢者のための公営住宅整備、分譲宅地造成、新規事業や起業者の支援、農業集落排水、公共下水の事業統合・再編を計画しております。



持続可能な村を作り、維持していくためには、自然にやさしい、人間にやさしい農業や、森林整備、社会教育活動や健康づくり、人づくり事業を計画的に推進することだと思っております。



事業推進について、知識がなければ、知識のある人に教えてもらうことや、やれる人にお願いすることも大切だと思っております。



やってみて、失敗したら、なぜ失敗したかを検証し、見直しをし、再度の挑戦をすることで、村は良くなると思っております。



議員並びに村民の皆様の力と知恵をお借りして、「利他の心で、熱意を持って、道徳を重んじながら社会貢献する」ことで、「人にやさしい、健康で安心して生活できる村」につながると思っております。



村のより良い将来のために、ご支援とご協力、そして、一緒に事業推進していただくことをお願い申し上げ新年度の施政方針といたします。


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